イオン半導体由来の溶媒和電子水の力と可能性

従来法で発生される溶媒和電子水は非常に短命であり、応用が不可能であった。

イオン科学ではそれを可能にする新型トランジスタを発明しました。

2000年秋に東京大学大学院の山野井教授と株式会社イオン科学との共同研究の結果「高分子半導体」がベースの、まったく新しいトランジスタを開発しました。
従来のトランジスタは電気信号の増幅を主に行うのに対して、このトランジスタは電子のエネルギーレベルの増幅を主に行うことができるのです。

目次

  1. イオン半導体により調製した水和電子型活性種の分析結果(1)
  2. イオン半導体により調製した水和電子型活性種の分析結果(2)
  3. イオン半導体により調製した水和電子型活性種の分析結果(3)

イオン半導体により調製した水和電子型活性種の分析結果(1)

項目 (25℃) 試験方法*1 試験結果*1 文献値*2
密度 IS K 2249
振動式密度計
0.9970 g/cm3 0.997047 g/cm3
動粘度 JIS K 2283
キャノンーフェンスケ
粘度計
0.7526 mm2/s 0.8928 mm2/s
粘度 JIS K 2283
粘度=密度×動粘度
0.7503 mPa·s 0.8902 mPa·s
屈折率 JIS K 0062
屈折率測定法
1.3325 1.33287
表面張力 ペンダントドロップ法
DropMaster500接触角計
72.9 mN/m 72.59 mN/m *3a
72.9 mN/m*3b
電気伝導率 JIS K 0101 12
電気伝導率
26 mS/m 0.006 mS/m *4
酸化還元電位 酸化還元電極法
ORP計
+ 360 mV + 800 mV *4, 5

*1(株)住化分析センターによる試験方法及び結果 (試験温度 25 ℃)
*2 日本化学会編, 化学便覧 基礎編 改訂4版, 丸善, 東京, 1993. (純水25 ℃)
*3 a) Wihelmy法による文献値(接触気相:自己蒸気)b)ペンダントドロップ法(純水25 ℃)
*4 高橋裕 他, 水の百科事典, 丸善, 東京, 1997.
*5 都市部の水道水の文献値(天然湧水で + 200 mV程度)

イオン半導体により調製した水和電子型活性種の分析結果(2)

Fenton系のESRスペクトルより得られる知見

イオン半導体により調製された水溶液のFenton試薬に対する添加は· OHラジカルを増加

イオン半導体により調製した水和電子型活性種の分析結果(2)

強力な還元力を有する水溶液である。

その他のスペクトルデータより得られた知見

Ramanスペクトル*1 及びUVスペクトル*2 (日本分光(株)による試験結果)では有意な差異は認められなかった。
これらの結果より、イオン半導体により調製される活性種は、従来法による水和電子とは異なる構造であることが明らかである。

*1 Tauber, M. J.; Mathies, R. A. J. Am. Chem. Soc., 2003, 125, 1394-1402.
*2 Hart, E. J.; Boag, J. W. J. Am. Chem. Soc., 1962, 84, 4090-4095.

イオン半導体により調製した水和電子型活性種の分析結果(3)

半導体により調製した水和電子型活性種の分析結果(3)"

北斗電工株式会社による測定(電極:glassy carbon)

この新型トランジスタ技術の利用により、送電線で送られてきた電子(銅の自由電子エネルギー値0.07eV)のエネルギーレベルを0.7eV(10倍)に増幅させてから、各種電気機器(モーター、照明、冷凍冷蔵機器、空調機器等)に使用すると、電力使用量が低減する事が、多くのフィールドテスト結果から判明致しました。

さらに、各種二次電池用バッテリーへの応用の可能性も見出しました。

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