実際に使用しているトラックのバッテリーでサルフェーション溶解・除去を実験
今回は運送会社のお客様にご協力いただいて実際に使用しているトラックとフォークリフトの鉛バッテリーにリヴァゲインを注入してサルフェーションがどうなったかのテストをご紹介します。サルフェーション(硫酸鉛)が溶解・除去する実験を紹介しましたが、普段使用している車では実験のように充放電を繰り返すようなことはしないかと思います。運送会社で使用しているトラック・フォークリフトに注入しているので、日常で運転している車に近い状態かと思います。
トラックのバッテリー測定データ
- 測定日
- 注入前:平成21年11月11日
- 注入後:平成21年11月16日
データを見てもわかりづらいと思いますので、各データの赤枠のところに注目してください。比重値という数値が書いてあります。比重値とはバッテリー液と水が同じ体積の場合に、水の何倍の重さなのかを表しています。温度によっても変わりますが、バッテリー液温が20℃の場合、バッテリー液の比重は1.28が良い(完全充電)とされています。つまり、1.28はバッテリー液の重さが水の1.28倍ということです。
管理ナンバー1では注入前の比重値が1~6の各セルは1.200前後です。
1.250を下回っているとサルフェーションが発生し、バッテリーが劣化している可能性があります。注入後は1.299となっていることから、サルフェーションを溶解・除去し、比重が改善されバッテリーが復活していることがわかります。
他の2台のトラックも注入前は1.200でしたが注入後は1.299と同様に比重値が改善していることから、同じくバッテリーのサルフェーションが溶解・除去されているようです。
フォークリフトの測定データ
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No5測定日
注入前:平成17年5月24日
注入後:平成19年2月10日 -
No7測定日
注入前:平成17年6月23日
注入後:平成17年7月25日 -
No170406測定日
注入前:平成18年9月23日
注入後:平成18年10月22日
- 資料提供
- 株式会社イオン科学
No5についてはリヴァゲイン注入後1年9ヶ月後測定した結果になります。ただ、一時期不適切な補水管理があったようですが、10ヶ月後以降は適正に補水管理が行われ、サルフェーション溶解・除去の効果が現れています。また、注入後は各セルの比重が全て1.293でばらつきが改善されています。
No7についても、注入前に比べ比重・電圧ともにばらつきが改善されています。サルフェーションが徐々に溶解・除去されていると思われます。
No170406は注入前ですと比重にばらつきがあり、硫酸鉛の結晶(サルフェーション)が極版に付着し、バッテリーの劣化が始まっていましたが、注入後は電圧・比重ともにばらつきがなく、サルフェーションが溶解・除去され良い状態に改善されています。
いかがでしたでしょうか。仕事で毎日使用しているとはいえ、トラックが5日後には改善されていますので、土日だけ乗る人でも一ヶ月くらいで改善するかも。バッテリー交換する前にリヴァゲインで、サルフェーションの溶解・除去を試してみませんか。